ぐっすり眠れない理由は?

「寝つきが悪くて、ベッドに入っても寝入るまでに1時間近くかかってしまう」「ぐっすり眠ることができず、夜中に何度も起きてしまう」といった悩みを持っている人は、案外多いものです。
1日の3分の1近くの時間を占める睡眠は、体の回復と修復や免疫システムの強化だけでなく、疲労の軽減やストレスの解消を担っています。
それだけではなく、肥満や糖尿病、高血圧などといった慢性疾患のリスクの軽減など、私たちの生活の中で重要な役割を果たしています。
知識の整理や記憶の強化など、メンタル面にとっても睡眠は大切ですので、ぐっすり眠れないという悩みを持っている人は、改善を行い十分な質の高い睡眠を確保することが重要です。

夜にぐっすり眠れない原因として挙げられるのは、不十分な体温管理です。
体というのは、深部体温が下がることによって眠気がきます。
逆に言えば、深部体温が下がらないと、なかなか眠りにつけないということになります。
また、寝る直前までスマホを見ていると、脳が刺激された状態が続きなかなか眠りに入ることができません。

深く眠るためにやるべきこと

夜遅くに食事をたくさん摂ることも、質の良い睡眠の妨げとなります。
夜遅くに食事をすると、胃の中に入っている食べ物を消化しようとして、胃腸が活動状態になります。
こうなると、たとえ眠っていても内臓は働き続けている状態になるので体が十分に休めず、結局は寝不足になってしまいます。

夕食は少なくとも寝る3時間前までに済ませておくことを心がけるといいでしょう。
油っこいラーメンなどを夜に食べてしまうと消化に時間がかかりますので、消化の良い春雨スープや温野菜などが夕食にはおすすめです。
また、レタスにも催眠作用のある成分が含まれているので、夕食には最適です。

スマホもベッドでは見ないというルールを作り、頭をリラックスさせてから眠りにつくのがおすすめです。
スマホを寝る前に使用することで、情報過多によるストレスが引き起こされるという弊害があります。
SNSやメールの確認が夜遅くに不安や興奮を引き起こすこともありますので、寝る時はスマホの電源はオフにしておくと安心です。
こうすれば、スマホの通知音やバイブレーションによって夜中に目覚めてしまい、連続した睡眠サイクルを妨げることもありません。

スマホのディスプレイから発せられるブルーライトも体内時計を乱し、寝付きを悪化させる可能性がありますので、注意が必要です。
寝る直前にスマホを見るよりも、読書をする、リラックスできるヨガを取り入れるなどといった習慣がおすすめです。
寝る1時間半前に入浴することによっても寝付きが良くなりますので、生活習慣を一度見直してみましょう。
時間的に無理な場合には、足湯をするだけでもかなりの効果が得られます。