本当に必要なものと単に欲しいものとを見分ける

手帳とメガネとペン
この世の中には物があふれかえっていますし、巧みに企業が宣伝をしていますので、欲しいと思ったものをすべて買おうと思ったらキリがありません。
いつまで経っても物欲が満たされることなく、買い物を永遠に続けてしまうことになります。
もちろん、無限に資金があるのであればそれでも良いでしょうが、無駄な買い物を続けていくと、肝心の自分や家族の生活を支えるためのお金を失ってしまうことに繋がるでしょう。

物をしまっておけるスペースというのにも限りがありますので、無駄なものを買い続けると、家の中が物でいっぱいになってしまって足の踏み場もない、という状況になりかねません。
そこで欲しいと思うものが、本当に自分や家族にとって必要な物なのか、それとも単に欲しいと思っているだけのものなのかを見分ける必要があります。
そのために役立つのが、衝動的に物を買うのではなく、一旦待ってその気持ちが本当のものなのかどうかを確かめるという方法です。

欲しい物リストを作って待つ習慣を保つ

欲しい物があっても一旦待つというのは、言葉にすれば簡単ですが、物欲というのは強いのでなかなか実行するのは難しいものです。
そこで、具体的な方策を取って自分にルールを課す必要が出てきます。

たとえば、欲しいと思う物が出てきたら、それを書き留め、物の名前と価格、買いたいと思った日付を記入します。
そして、いつまで我慢して待つかを記入して、その日までずっと必要だと思っているのであれば購入するという習慣を身に着けるようにするのです。
待っている間に、どうしてそれが欲しいのかをじっくりと考えることができますし、欲しいという衝動が次第に薄れていくこともありますので、本当に必要なものを見分ける助けとなります。

どのくらい待ってから買うと良いのか?

欲しい物リストを作ったら、それぞれのアイテムについて待つ期間を決めます。
一つの目安としては、1,000円のものなら一日、1万円程度であれば1週間、10万円なら一か月以上としてみましょう。
その間に、それが必要な理由を考えて、リストに書き加えていくことができます。

こうすることで、頭を冷やして冷静に判断することができますし、あまり明確な理由が出てこないようなら、単に欲しいと思うだけでそれほど必要性がないということに気づくはずです。
さらに、家族や友人などに相談して一緒に決めることができるようになりますので、より賢い選択ができるようになるというのもメリットとなります。
こうして衝動買いを減らして、本当に必要なものだけを買うことで、不要な出費も減らせますし、物欲をコントロールできるようにもなるのです。

また、物欲を抑えるためにさらに大きな物欲で押さえつける方法もあります。
比較的衝動買いしやすいのがアクセサリーや洋服。
特にアクセサリーなどは金額が高くなる傾向にあるので冷静になることをおすすめします。
結婚指輪などは気持ちが高ぶっている時に購入するので、思わず勢いで買ってしまうことがありますが…そうなるとあとから後悔することもあるので気を付けましょう。

他、具体的には、車や住宅など高額な買い物を目標として、日頃は節約するようにするのです。
3年後にトヨタの新車をローンなしで買うとか、10年後に世田谷区に新築一戸建てを買うなど目標は具体的なほどいいでしょう。
無駄遣いしそうな時は、車や住宅の写真を見てさらなる物欲を湧きあがらせて、我慢をするのです。
具体的な車種や家が決まっていた方が効果がありますので、試しに車や家を探してみることをおすすめします。