室内にいるのになぜ熱中症になる?

熱中症というと、強い日射しのところに長い間いることで発症するものと思いがちですが、室内に居ても熱中症になることがあります。
暑い日は室内に居れば安心というのは間違いです。

室内で熱中症になる原因は、室外と同じように風通しが悪いとか、室内の温度、湿度が高いことが挙げられます。
また、体温調節が苦手な乳幼児や高齢者、そして体調不良の人はなりやすいです。
喉が渇かないからと水分を摂らないとか、長時間作業を続けていることも原因とされています。

ここ数年、日本の夏は異常な暑さです。
そのため室内もかなり暑く、夜間でも気温が下がらないこともあり室内での熱中症が増えているのです。
特に高齢者の中には、冷房が苦手だからと使わない人もいます。
そんなこともあり、室内熱中症がかなり増えていると言えます。

室内熱中症を予防するには

室内で熱中症にならないために、気をつけたいことがあります。
まず、室内であっても室温や湿度を気にするようにしましょう。
温度計や湿度計を各部屋に置くようにし、エアコンを適切に使うようにします。

エアコンや扇風機で、室温を適切に保ちます。
日当たりが良い部屋では遮光、遮熱効果のあるカーテンを使うとか、すだれやよしずを使うのも効果的です。

そして適度な水分、塩分補給と休憩を取りましょう。
室内に居るとそれほど喉の渇きを感じないため、あまり飲まない人が多いのですが、喉が渇いていなくても小まめに少しずつ水分を摂るようにします。
汗をたくさんかいた時は塩分補給もします。
家事や在宅勤務など、集中していると水分を摂るのも忘れがちです。
休憩のタイミングを決め適度に休むようにし、その時に水分、塩分を摂るようにしましょう。

体調が優れない時も熱中症になりやすいです。
不規則な生活をしていると体調を崩しがちですから、規則正しい生活を送り、熱中症にかかりにくい体を作ることです。

熱中症を予防するには、暑さに慣れることも大切です。
適度に運動をして汗をかくこと、お風呂では湯船に浸かって汗をかくことを心がけます。
運動やお風呂の前後は、忘れずに水分、塩分補給をしましょう。

室内でも熱中症になる可能性があることを常に心がけるようにし、家族にも伝え、お互い気をつけるようにします。
室温は適切か、水分、塩分は摂っているかなど、声をかけあい、体調に変化はないかを気遣うようにしたいものです。
熱中症は軽いものであれば体を冷やして水分(スポーツドリンクなど)を飲んで休めば良くなりますが、重症だと命に関わります。
自分自身が熱中症にならないのはもちろんですが、大切な人を熱中症で失うことがないよう、十分注意して暮らすようにしましょう。